「日本の方言」佐藤亮一 著
方言と簡単に言うが、なかなかに奥が深い。方言とは、この本では「その地域に生まれて育った人が、同じ地域の親しい人と話すときの言葉」としている。日本は方言が多い国とあるが、これは江戸時代の幕藩体制が地方分権で、庶民は伊勢参りなどの信仰の旅を除いて移動が制限されていた為と考えられる。
一方、共通語は地域を越えて広く使われる言語のことである。現代の日本では東京方言が共通語になっている。もっとも同じ東京でも昔は山の手と下町ではかなりの違いがあった。だから首都圏方言が共通語なのかもしれない。
標準語とは人々が規範として正しいと認識している言葉で書き言葉的要素が強い。
しょっぱい、こわい、行っちゃったは共通語で、塩辛い、おそろしい、行ってしまったが標準語とある。なかなか我々ごときには標準語と共通語の区別もつきにくいが、書き言葉=標準語とするとわかりやすい。
地域によっての表現の違いが大きい日本語だが、空、雨、竹、机、先生、学校、テレビ、ラジオなどは、音声やアクセントの細かい違いはあっても、全国で同じ言葉が使われている。これらは基礎語彙と呼ばれ、日常生活で多用される言葉が多い。
同じ対象を述べるのに、方言の数の多さは方言量と言われるようだ。方言量の多い言葉はバカ、間抜けなどのようにマイナスイメージの語や親族名などに多いとある。また子どもの遊びに関する言葉にも方言量が多いとある。
同じ地域でも、高年層と若年層の使う言葉には大きな違いがある。
また昔は職業や社会階層による言語差も大きかった。このようなものは社会方言と呼ばれる。これに対して地域差に着目した言語は地域方言と呼ばれる。方言は地域のアイデンティティでもある。
方言は政治・文化の中心地から、水の波紋のように周辺に広がっていく。だから奈良・京都で生まれ、地方で独自の変化をとげたものが多い。
この本は「自然」、「食物・料理・味」、「人間・生活」、「動植物」、「遊戯」、「文法的特徴」に分けて各地の方言を調べている。一例をあげると、「かみなり」は語源は”神鳴り”だが、中国・四国・九州の一部や能登半島、下北半島では「なるかみ(さま)」である。これは”神鳴り”よりも古い言葉で、日本列島の両端に分布している。高知は「おなり」、福井西部から京都北部は「はたがみ」、長野北部や秋田・山形の一部では「かんだち(さま)」、長野南部・岐阜周辺・愛知・兵庫では「ゆーだち(さま)」、岩手・宮城・福島・茨城・栃木では「らい(さま)である。広島・香川・愛媛東部では「どんどろ(さま)」というようだ。
こんな調子で、説明が続く。
文法的特徴としては接続助詞の「から」を「はんで」「はんて」が津軽地方、「さかい」が京都、近畿南部では「よって」「よってに」、新潟では「すけ」中部地方では「で」が使われる。「雨がふってるから」「雨ぁ降ってらはんで」「雨がふってるさかい」「雨がふってるすけ」「雨がふっとるで」となる。
また「方言の現在」として、方言衰退の現状や新方言、教育における方言、災害における方言などにコメントしている。
一方、共通語は地域を越えて広く使われる言語のことである。現代の日本では東京方言が共通語になっている。もっとも同じ東京でも昔は山の手と下町ではかなりの違いがあった。だから首都圏方言が共通語なのかもしれない。
標準語とは人々が規範として正しいと認識している言葉で書き言葉的要素が強い。
しょっぱい、こわい、行っちゃったは共通語で、塩辛い、おそろしい、行ってしまったが標準語とある。なかなか我々ごときには標準語と共通語の区別もつきにくいが、書き言葉=標準語とするとわかりやすい。
地域によっての表現の違いが大きい日本語だが、空、雨、竹、机、先生、学校、テレビ、ラジオなどは、音声やアクセントの細かい違いはあっても、全国で同じ言葉が使われている。これらは基礎語彙と呼ばれ、日常生活で多用される言葉が多い。
同じ対象を述べるのに、方言の数の多さは方言量と言われるようだ。方言量の多い言葉はバカ、間抜けなどのようにマイナスイメージの語や親族名などに多いとある。また子どもの遊びに関する言葉にも方言量が多いとある。
同じ地域でも、高年層と若年層の使う言葉には大きな違いがある。
また昔は職業や社会階層による言語差も大きかった。このようなものは社会方言と呼ばれる。これに対して地域差に着目した言語は地域方言と呼ばれる。方言は地域のアイデンティティでもある。
方言は政治・文化の中心地から、水の波紋のように周辺に広がっていく。だから奈良・京都で生まれ、地方で独自の変化をとげたものが多い。
この本は「自然」、「食物・料理・味」、「人間・生活」、「動植物」、「遊戯」、「文法的特徴」に分けて各地の方言を調べている。一例をあげると、「かみなり」は語源は”神鳴り”だが、中国・四国・九州の一部や能登半島、下北半島では「なるかみ(さま)」である。これは”神鳴り”よりも古い言葉で、日本列島の両端に分布している。高知は「おなり」、福井西部から京都北部は「はたがみ」、長野北部や秋田・山形の一部では「かんだち(さま)」、長野南部・岐阜周辺・愛知・兵庫では「ゆーだち(さま)」、岩手・宮城・福島・茨城・栃木では「らい(さま)である。広島・香川・愛媛東部では「どんどろ(さま)」というようだ。
こんな調子で、説明が続く。
文法的特徴としては接続助詞の「から」を「はんで」「はんて」が津軽地方、「さかい」が京都、近畿南部では「よって」「よってに」、新潟では「すけ」中部地方では「で」が使われる。「雨がふってるから」「雨ぁ降ってらはんで」「雨がふってるさかい」「雨がふってるすけ」「雨がふっとるで」となる。
また「方言の現在」として、方言衰退の現状や新方言、教育における方言、災害における方言などにコメントしている。
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